うるう日記

日々の音楽、ときどきオーディオ、楽器。 4年で1000枚のアーカイヴを目指します……

2016-01-01から1年間の記事一覧

La Chambre Claire / Quentin Sirjacq クエンティン・サージャック

ジャンル分けが難しい。基本はソロピアノなんだけど、オーバーダビングされていたり、エフェクト処理がされていたり。だから音響派とかエレクトロニカとかいったワードも浮かぶ。独特の音像なので、曲によってはもしかすると右手パートと左手パートを別録り…

Worrisome Heart / Melody Gardot ウォリサム・ハート/メロディ・ガルドー

メロディ・ガルドーはとにかく英語の発音が気持ちいい。 特に、p とか t とか k とかの破裂音や、th の音。 おそらくは制作サイドもそれを意識して強調したようなエンジニアリングで、録音が巧み。 本来こういう低めのハスキーボイスの女声ボーカルはあんま…

Mid Air / Paul Buchanan

ブルー・ナイルのボーカリスト、ポール・ブキャナンの初ソロ。 年をとるにつれて体力が落ちているのか、ファンクやハードロックを聴く頻度がどんどん落ちてきて、うっかりするとこういうのばっかり聴いてしまう。 そんで、聴きながら寝てしまう。 //

Harvest Moon / Neil Young ハーヴェスト・ムーン/ニール・ヤング

いまだに年に一度は聴いてしまう名盤。 ニール・ヤングは、もう半世紀もずっと同じようなことやってるのにちっとも上手くならない。 おそらくそこにすごさの秘密があるような気がする。 //

Perfume @ サンドーム福井 を観る

先週末は Perfume のCOSMIC EXPLORER ツアーのため、車でおよそ3時間かけて娘と2人で福井へ。 まずは福井駅前のビジネスホテルにチェックイン。 駅周辺で越前おろしそばの後、JRで会場最寄りの鯖江駅へ移動。 ライヴの内容については、ネタバレ絶対禁止の…

(not)NUCLEAR LOVE(or affection)/印象派

印象派中毒いまだおさまらず。 なんでこんなに聴いてしまうのか、だんだん自己分析できてきた。 結局、 ・miu か mica かどっちかわからないけど歌の上手い方の歌が相当好き ・下品になるギリギリ手前、て言うか、既にちょっと下品になってしまっているくら…

純情ランドセル/赤い公園

先週末は名古屋大須 Electric Lady Land でのライヴに参戦。 とにかく津野米咲が素晴らしすぎる。 ほとんど前に出ず、控えめな佇まいで終始余裕の笑みでサラリと弾いてるのに、出てくる音はキレッキレ。 天才のオーラを目の当たりにした気分。 ボーカルちあ…

Naked Songs / Al Kooper 赤心の歌/アル・クーパー

このところ何故かまたにわかに毎晩のごとくアル・クーパー。 こういうガッツリとしたブルースのフィーリングが土台にあるブルーアイド・ソウルっていうのは、もう現代人にはできないんじゃないか。 という意味で、2010年代の耳で聴いてもすごく新鮮。 //

ONE ONE / Matthew Herbert

ジャンル分けが難しい。 基本的にはハウスとかテクノとかいったクラブ・ミュージックの人? でも、エレクトロニカとかミニマリズムの文脈もあるし。 あるいはポスト・ロック、音響派、か。 三部作の他2作「ONE CLUB」「ONE PIG」なんかは、ミュージック・コ…

沈黙の恋人/阿部芙蓉美

このアルバムがあまりにもよかったもんだからその後全作品を聴いたけれども、やっぱりこれがいちばんいい。 傑作だと思うんだけど、なんでもっと評価されなかったのか。 ここんところどんどん活動が地味になってきてるみたいで心配。 がんばってほしい。 ま…

WALKMAN PROFESSIONAL WM-D3

ウォークマン・プロフェッショナル WM-D3 は、上位機種 WM-D6 の廉価版。 // いかなる据え置き型のカセットデッキにも負けない高音質を誇る WM-D6 もその後入手していまだに現役だけれども、WM-D3 は学生時代に買って、主にバンド練習の録音用に使っていた。…

Make It Big / Wham! メイク・イット・ビッグ/ワム!

内山高志の王座陥落があまりにショックでいまだにモヤモヤする。 ラスベガスでウォータースとやれてたら……とか考え始めると悔しすぎる。 そのモヤモヤを、今日は井上尚弥が派手なKO防衛で少しは解消させてくれるかと思ったら、まさかの判定勝負に。 どうも途…

LIFE /小沢健二

人として破綻がなさすぎて、優秀すぎて苦手、っていうことで言ったら、星野源どころではないかも。 このアルバムが(たとえ一大パクリ絵巻であったとしても)90年代日本の金字塔の一つであることを認めるに全くやぶさかでないし、苦手苦手と言いながらいまだ…

YELLOW DANCER /星野源

星野源が苦手だ。 このアルバムはすごくよく出来ていて、今まででもいちばんよい出来だと思うし、ソウル風に寄せてきた方向性も自分の趣味にとても合う。 はずなのに、やっぱり苦手感が拭いきれなかった。 曲も詞もアレンジも趣味が良くて、サウンドも耳に心…

passagem / naomi & goro

これはかなりの名盤だと思うんだけれども、世間の評価はどうなんでしょう。 あんまり話題にされるのを見かけたことがないけど、自分が世情に疎いだけか。 ピアノ弾いてるのが坂本龍一だっていうのも知らずに聴いてました。 //

METAL RESISTANCE / BABY METAL

ピーター・バラカンが BABY METAL のことを「まがい物」と言ったことでえらいことバッシングを受けてる。 その後もネット上では、BABY METAL は「まがい物」か否かみたいなことでいろんな人がいろんなことを言っているけれども、そういう問題ではないんじゃ…

COSMIC EXPLORER / Perfume

すげえ。 予想を超えてきた。 既発のシングルも断然カッコよくなってる。 なんだこの感動的な感じは。 これは傑作! //

Sign O the Times / Prince サイン・オブ・ザ・タイムズ/プリンス

前作「Parade」まではアナログ盤で持ってて、このアルバムからはCDで持っている。 そういう時代の変わり目でもあった。 まさに sign of the times か。 CDになって、好きな曲だけ選んで聴くということが簡単にできるようになって、面白がってあれこれ飛ばし…

Around the World in a Day / Prince アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ/プリンス

個人的にはこのアルバムで完全にやられて、そこから遡って聴きつつも、また次々にすごいアルバムがどんどん出て……っていう感じでした。 ペイズリーのシャツやジャケット着て学校行くようになったのもこれがきっかけだったんかな。 //

Parade / Prince パレード/プリンス

ポピュラリティと前衛が奇跡的に両立していたという点で、80年代のプリンスは図抜けている。 この時期の「目が離せない」感はすごかったと思う。 //

Lovesexy / Prince

清志郎と言い、デビッド・ボウイと言い、プリンスと言い、思春期に重要だった人たちが次々と若くしていなくなってしまって、喪失感がとても大きい。 プリンスのこの1枚っていうのは、多作なだけに選ぶのが特に難しい。 Lovesexy はCDまるごとが1トラックに…

大人のまじめなカバーシリーズ/安藤裕子

くるりには名曲がたくさんあるけど、もっと本格的なアレンジだったら…… → 安藤裕子がやっておきました。 オザケンは曲もアレンジもいいんだけど、歌が下手だから…… → 安藤裕子が上手に歌っときました。 ピコ(樋口康雄)の名盤「ニューヨーク・カット」が廃…

Canvas / 赤い公園

Disc 2 のライヴDVDを鑑賞。 去年の11月、恵比寿リキッドルームでのライヴで、30分くらいの映像。 いやー、いいわ、津野米咲。 音色といい、さらっと弾いちゃうところといい、一瞬 Char の影さえちらついた。 こんな若いのになー。プレーヤーとしてもほん…

ホテル・ソウサ/カレン・ソウサ Hotel Souza / Karen Souza

コテコテのジャズ好きには大して聴くべきところはないかもしれんが、日本盤ボートラがアル・グリーン風のソウル・ポップでモロにツボ。 録音もいいです。 //

the lost and found / gretchen parlato ロスト・アンド・ファウンド/グレッチェン・パーラト

今とにかくロバート・グラスパー周辺は目を離せないけれども、特にこれは文句なしの傑作。 [CD] グレッチェン・パーラト(vo、perc)/ロスト・アンド・ファウンド価格:2146円(税込、送料別) //

ニュー・ブーツ・アンド・パンティーズ/イアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズ New Boots and Panties!! / Ian Dury & the Blockheads

WOWOW でイアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズの78年ドイツでのライヴっていうのを放送したのを、1回目見逃して、再放送はぬかりなく録画予約したつもりがHDDの残量が足りなくていいところで切れていた。 悔しまぎれにCDを聴く。 おそらくはソングライタ…

Timing / Black Biscuits タイミング/ブラック・ビスケッツ

これは大変な名曲だとずーっと思ってたら、奥田民生が弾き語りでカバーして、まさに我が意を得たりと嬉しくなった。それがもう何年前だったか。 そんで今度は津野米咲がNHK-FMで番組を始めて、それは聞き逃したんだけれども、オンエアリスト見たらこの曲をか…

The Touch of Your Lips / Chet Baker

チェット・ベイカーの代表作と言えば、若くて男前だった50年代のものばかりがあげられるのが普通であって、シワシワのジャンキーになってしまった70~80年代の作品がこんなにもすごいなんていうことは全然知らなかった。 若い頃と比べても遜色ない、どころか…

GOLD / 林アキオ

和製マーク・ボランと言えば、歌い方といい曲の雰囲気といい、実はこの人がいちばんそれっぽいんじゃないかと思ってます。 曲作りの才能には見るべきものがあって、特にこのデビュー・アルバムは隠れた佳作だと思うんだけれども、いかんせん詞の世界観がナゾ…

Vampower と Akima & Neos

布袋寅泰はじめ、マーク・ボラン信者は日本のミュージシャンにも数多いけれども、中でも熱狂的なボラン・フリーク、マルコシアス・バンプのアキマツネオは、特に機材面における徹底したマニアぶりで知られる。 全盛期のマーク・ボランが使っていたアンプは、…