うるう日記

日々の音楽、ときどきオーディオ、楽器。 4年で1000枚のアーカイヴを目指します……

書籍

音楽の進化史/ハワード・グッドール

読了。 西洋音楽の歴史を、古代から20世紀まで俯瞰的に解説した良書。 学者は専門領域が細分化されすぎててこういう大胆な本はなかなか書けないし、逆に専門家以外でこうした広範な見識を持った人はそうそういない。 特に日本ではこういう本は成立しにくいん…

「誰にも書けない」アイドル論/クリス松村

面白いとは聞いていたけれども、想像以上に面白かった。 論旨はあちこちとっちらかってるけれども、思い入れの深さ、強さがしっかり伝わるとてもいい本。 歌謡曲論は多いけれども、これだけ長い期間の全体を見渡して語れる人は、確かに他にいないのかもしれ…

ギター・マガジン 2017年4月号

70~80年代、黄金時代の歌謡曲をギター目線で特集した、これは正に神号。 全編読みどころ。 もとより歌謡曲、特に70年代の歌謡曲はミュージシャンのクレジットがほぼ皆無に等しく、誰が演奏しているのか、推測するしかなかった。 目からうろこの情報満載。…

山口百恵 - 赤と青とイミテイション・ゴールドと/中川右介 朝日文庫

名著。 歌謡曲周辺は、「明星」や「平凡」等の雑誌記事はもちろん、関係者の著書や証言も100%鵜呑みにはできないことが多いけれども、丹念に調べて冷静に分析、判断して、実に真っ当な書きっぷり。 山口百恵だけでなく、70年代歌謡全般についての様子がよく…