アダムの王国/アダム&ジ・アンツ King of the Wild Frontier / Adam & the Ants
前回のつづき。
「晴れのちBLUE BOY」と言えば、元ネタはアダム&ジ・アンツ。
どちらもリアルタイムで聞いていたにもかかわらず、当時15歳だった自分はそのことに気づいてなかった。
確認してみると、アダム&ジ・アンツがツインドラムのジャングルビートで大ブレイクしたのが80年。「晴れのちBLUE BOY」は83年だから、ずいぶんのんびりしたパクリ方だったんだなあと思う。
アダム・アントは、海賊ファッションでビジュアル的に注目されたせいもあってか、特に日本では当時盛り上がっていた初期のデュラン・デュランやスパンダー・バレエ等の、いわゆるニューロマンティクス周辺ともごっちゃにされて扱われていたように記憶する。
ミュージックライフ誌あたりでもアイドル的なもてはやされ方だった。
80年台初期はシンセサイザーやデジタル録音の技術の出始めで、今となってはチープなサウンドがちょっと厳しいものが多いけれども、アダム&ジ・アンツはエレ・ポップ的な要素がなかったことが幸いして今でも普通にかっこいい。
この出世作もいいんだけれども、今聴くならベスト盤がおすすめか。
アダムの王国(初回限定CDのみ) [ アダム&ジ・アンツ ] |