公園デビュー/赤い公園
確かに赤い公園は結局津野さんのバンドだし、ライヴでもほとんどは津野さんに目が行ってしまうけれども、千明さんの歌の力もあまりに大きい。
津野さんが作る複雑で凝ったメロディラインをライヴでも正確に再現するのは簡単なことではない。
それを、あのちょっとやんちゃで勢いのあるキャラと両立させながらやりきってしまう技量は相当なものだ。
赤い公園のボーカルというは、そうそう入れ替えのきくポジションではない。
どう見てもメンバー間の仲は良さそうだったから、想像できる理由としては……
やっぱり、見事にこなしながらも、津野さんの曲を歌いこなすのは実は相当なストレスになっていたのかもしれない、というのがまずひとつ。
それと、やってる音楽が通好みすぎて、ファンのおっさん率が高すぎる(笑)のも不本意だったのではないかということ。
ワンマンを観に行ったとき、まさに自分がそのおっさんの一人でありながらも、このおっさん率の高さは、若い女子たちのバンドにしてはかわいそうだと思ったのがすごく印象に残っている。
要するに、千明さんとしては、もっとメジャー感の強い曲、もっとストレートで、勢いで押せるバンド……おそらくそういうのがより理想に近いイメージとしてあるんじゃないか、と……
邪推だろうけれども、それくらいしか理由が思い浮かばない。
うーむ。
それにしても惜しい、あまりに惜しい。
スリーピースになってバンドが続くのがせめてもの救いだけれども、ボーカルが代われば(津野さんが歌うのか?)それはもうほぼ別のバンド。
なんとか思い直してもらえまいか……
うーむ……
Kisses on the Bottom / Paul McCartney キス・オン・ザ・ボトム/ポール・マッカートニー
ポールのジャズ・スタンダード集。
これは企画だけで大成功。めちゃくちゃなごみます。
録音もとてもよくて、高級オーディオで聴いてみたくなる。
ラスト曲「Only Our Hearts」のスティービー・ワンダーのハープでまた落涙。