読了。
西洋音楽の歴史を、古代から20世紀まで俯瞰的に解説した良書。
学者は専門領域が細分化されすぎててこういう大胆な本はなかなか書けないし、逆に専門家以外でこうした広範な見識を持った人はそうそういない。
特に日本ではこういう本は成立しにくいんじゃなかろうか。
以前Eテレで観た「スコラ」のシリーズで坂本龍一や岡田暁生が言ってた話とちょっと違うなあ、とかも思ったり。
個人的には、バロックの後から19世紀くらいまでの、機能和声が成立してから多様に展開していくあたりの流れがかなり整理できてすっきりした。
図書館で借りて読んだけれども、買って手元に置いておきたい。