METAL RESISTANCE / BABY METAL
ピーター・バラカンが BABY METAL のことを「まがい物」と言ったことでえらいことバッシングを受けてる。
その後もネット上では、BABY METAL は「まがい物」か否かみたいなことでいろんな人がいろんなことを言っているけれども、そういう問題ではないんじゃないか。
クラシック畑の人とかだったら、そもそもポップミュージック全体が音楽として「まがい物」だと考えている人はいくらでもいる。
アイドルの真髄は「まがい物」感にあるのであって、まがい物であることこそが正統だ、みたいな言い方だってもちろんできる。
BABY METAL が個別的に「まがい物」かどうかなんていう議論は、そもそも問題の立て方が雑すぎて成立しない。
それよりも、ピーター・バラカンのような実績のある評論家が、そんくらいのこと言っただけでバッシングされてしまう風潮の方がこわい。
批評そのものが危機にあるんじゃないかと今更ながら思う。