伊藤さやかコレクション/伊藤さやか
「さすがの猿飛」の主題歌、「恋の呪文はスキトキメキトキス」は傑作で、当時高校生だったけれども、この主題歌を聴きたいがために毎週見てた。作曲は小林泉美。
伊藤さやかは、うまくすれば第2の松田聖子になれるだけのポテンシャルを持っていたのではないかと思うのだけれども、ウィキペディアによると……
“花の82年組”の歌手デビューを果たしているが、本人はぶりっ子アイドル路線を拒否。ロック色の強い曲での活動を希望し、自称「ロックンローラー」として一時注目を集めた。
うーむ……。
ヤンキーあがりだったんだろうね……。
惜しい。あまりにも惜しい。
ぶりっ子アイドル路線に乗っかっていたら、この魅力有り余る天恵のハスキーボイスと見事な歌唱力で一時代を築いたに違いないのに。
聴きどころは、そうした夢想をかきたててくれる名曲「恋の呪文はスキトキメキトキス」……のみ。
あとはそのシングルB面で、「さすがの猿飛」エンディングテーマだった「恋のB級アクション」がかろうじて聴けるくらいか。
他は基本的に、ヤンキー文化真っ盛りの当時の横浜銀蠅風「ロックンローラー」路線がほとんどで、どうしようもありません……。