うるう日記

日々の音楽、ときどきオーディオ、楽器。 4年で1000枚のアーカイヴを目指します……

ミカヅキの航海/さユり

自作の「ミカヅキ」や野田洋次郎提供の「フラレガイガール」などは文句なしにいい曲なんだけども、手放しに楽しみきれないのは、やはりこの全編に漂うイマドキ風ほろ病み感と言うか、アニオタ的閉鎖空間感のせいでしょうか(笑)。

バンド・サウンドなんだけれども、おそらくナマのバンド経験はないのではないかと思われるようないくぶん不自然なアレンジや、よくない意味での箱庭感も気になります。

が、曲自体はそういう不満を補って余りあるよさがあります。

酸欠少女っていうコピーも好き(笑)。

 

音楽の進化史/ハワード・グッドール

読了。

西洋音楽の歴史を、古代から20世紀まで俯瞰的に解説した良書。

学者は専門領域が細分化されすぎててこういう大胆な本はなかなか書けないし、逆に専門家以外でこうした広範な見識を持った人はそうそういない。

特に日本ではこういう本は成立しにくいんじゃなかろうか。

 

以前Eテレで観た「スコラ」のシリーズで坂本龍一岡田暁生が言ってた話とちょっと違うなあ、とかも思ったり。

 

 個人的には、バロックの後から19世紀くらいまでの、機能和声が成立してから多様に展開していくあたりの流れがかなり整理できてすっきりした。

 

図書館で借りて読んだけれども、買って手元に置いておきたい。

 

Gaucho / Steely Dan

ウォルター・ベッカーの訃報。

これは無念。

 

お弔いにどれか1枚と考えるけれども、スティーリー・ダンに駄作なし。

最初期の、アメリカン・ロック・テイストの時代も、自分は好きであります。

 

迷ったけど、やっぱり、唯一ハイレゾ音源で持ってるこのアルバムで。

エイメン。

 

熱唱サマー/赤い公園

先月末は、赤い公園4人編成での最後のライヴ「熱唱祭り」に参戦。

MCでも千明脱退については一言も触れることなく、全く感傷モードなしで最後まで盛り上がったのがとてもよかった。

 

津野さんは相変わらずのキレッキレ。

ペダルを踏み込むときの所作とか、ますますかっこいい。

しびれます。

 

そして、今回特に印象的だったのが、うたこす。

前回名古屋で観たときと比べると、格段によくなっていた。

前が不調だったのか、それとも、どんどん成長しているのか。

まだまだ全然若いし、これからが楽しみ。

津野さん見たさに、津野さんの真正面に陣取ったのだけれども、6(津野):4(うたこす)くらいでドラムにも目を奪われた。

 

これから3人になってどうするのかは、まだ津野さんたちにもはっきり見えていないらしい。

それでも3人で続けることだけが決まっているとのこと。

ということは、千明がいつでも戻れるように席を開けておく、ということでしょう。たぶん。

 

3ピースの赤い公園、にも興味はあるけれども、やっぱり千明がまた戻るという選択肢は、是非とも残しておいてもらいたい。

 

cover 70's/柴田淳

「異邦人」「みずいろの雨」「迷い道」「あなた」「木綿のハンカチーフ」「飛んでイスタンブール」「青春の影」「秋桜」「東京」「スカイレストラン」「22歳の別れ」「Mr.サマータイム」という全12曲、神をも恐れぬド直球の選曲で、しかも大半の曲はほとんどカラオケかと思わんばかりのまんまアレンジ。

余程歌に自信がないとこれはできまい。

 

で、実際に歌はとてもよいし、まったく安心して聴けるクオリティなんだけれども、やっぱりちょっと選曲に意外性がなさすぎて、面白みには欠けます。

 

ゴールデン★アイドル/斉藤由貴

旬なので聴いてみた。

 

斉藤由貴がデビューしたときのかわいさは衝撃的で、瞬殺キュン死だったわけだけれども、割とすぐに忘れてしまって、だから知ってるのはデビュー曲(?)の「卒業」くらいだと思ってたら、disc 1 の曲はほとんどなんとなく知ってた。

 

アンニュイな曲調なのにゲートリバーブかかってたりするけれども、マスタリングも上手なのか、80年代のサウンドのいいところが随所に感じられて、予想以上の拾いもの。

 

斉藤由貴の歌も、記憶の中のイメージ以上にいい。て言うか、やっぱかわいい(笑)。

そこが魔性の女たるゆえんでしょうか。

 

CASSETTEFUL DAYS ~Japanese Pops Covers~/土岐麻子

ベストトラックは、ストリングス・アレンジがグッとくるスガシカオの「愛について」、かな。

「Hello, my friend」「くちびるヌード」もいい選曲。