うるう日記

日々の音楽、ときどきオーディオ、楽器。 4年で1000枚のアーカイヴを目指します……

ORIGATO PLASTICO / Plastics オリガト・プラスティコ/プラスチックス

インフルエンザA型にて療養中。

中西俊夫の訃報。

 

中1で本格的に音楽に興味持って、最初に買った日本のアーティストのアルバムが、このプラスチックスの2ndだったか、それともYMO「増殖」だったか、加藤和彦「うたかたのオペラ」だったか、またはP-MODELの「ポプリ」だったか。

とにかくそういう時期に買ったレコードなので、死ぬほど繰り返し聴きました。

音楽的には素人集団で、佐久間正英ひとりで成立させていたらしいけれども、歌は佐藤チカより中西俊夫の声が好きで、だから1曲めの「Ignore」とラストの「Desolate」がいちばん気に入ってました。

いまだにプラスチックスはこのアルバムしか持ってません。

 

ご冥福をお祈りします。

 

This Time / Al Jarreau ディス・タイム/アル・ジャロウ

数日前のニュースですが、今度はアル・ジャロウの訃報。

 

これ1枚しか持ってなかったけど、やっぱりチック・コリアの「SPAIN」は超名演。

スティーヴ・ガッド、エイブラハム・ラボリエル、ラリー・ウィリアムスというメンツに、プロデュースはJ・グレイドンで、完璧な西海岸AORサウンド。

日曜の午後にまったり聴くには最高。

 

ご冥福をお祈りします。

 

恋愛小説2~若葉のころ/原田知世

September、やさしさに包まれたなら、秘密の花園、木綿のハンカチーフ、キャンディ、年下の男の子、異邦人、夏に恋する女たち、夢先案内人、SWEET MEMORIES……

全10曲、これでもかと言わんばかりの、ベッタベタのド直球な選曲。

アレンジも奇をてらったようなところはほとんどない、真正面からの真っ向勝負。

直球過ぎて面白みには欠けるものの、それでこの品質に仕上がるのはさすがの力量と言う他ありますまい。

プロデュースは今回も伊藤ゴロー。

だんだんジャジーに傾いていく後半がよくて、個人的ベストトラックはずばり「異邦人」!

 

FOLK / ハンバート・ハンバート

選曲がナイス。

電気グルーヴ「N.O.」と、たま「さよなら人類」が特にナイス。

「プカプカ」や「生活の柄」も、いかにもだけどいい出来。

いくらフォークとは言え、ギターアレンジはもう少し凝ってほしかった気もするけど、敢えてのこの朴訥さなんでしょう。

 

Starless and Bible Black / King Crimson  暗黒の世界/キング・クリムゾン

去年のグレッグ・レイクに続いて、今度はジョン・ウェットンの訃報。

続くなあ、それにしても……。

 

お弔いにどれを聴くべきか。

エイジア、では決してありません。

「RED」と迷ったけど、やっぱり個人的に最初のジョン・ウェットン体験だったこれにします。

 

Imperial Bedroom / Elvis Costello & the Attractions インペリアル・ベッドルーム/エルビス・コステロ

ああ、コステロ、しかも初期のコステロを聴くのなんていったい何年ぶりだろうか……。

「ビヨンド・ビリーフ」や「マン・アウト・オブ・タイム」を聴いて、なんとかっこいい音楽かと震えたのは中学生の頃だったのか、高校生の頃だったのか……。

検索しても見つからないんだけれども、これって今廃盤なんでしょうか。

 

山口百恵 - 赤と青とイミテイション・ゴールドと/中川右介 朝日文庫

名著。

謡曲周辺は、「明星」や「平凡」等の雑誌記事はもちろん、関係者の著書や証言も100%鵜呑みにはできないことが多いけれども、丹念に調べて冷静に分析、判断して、実に真っ当な書きっぷり。

 

山口百恵だけでなく、70年代歌謡全般についての様子がよくわかる。

軍司貞則の「ナベプロ帝国の興亡」を読んでいたので、これで戦後~70年代にかけての日本の歌謡界の流れが概観できたような気がします。

このパターンで、「桜田淳子」「西城秀樹」「郷ひろみ」「キャンディーズ」も書いてほしい。